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山岳信仰と里山
久保田集落の海側の入口近く、県道287号線(旧国道16号)の南東側尾根には出羽三山登山を記念した石碑と「富士嶽神社」と刻まれた石碑が建つ塚があります。

どちらの山も江戸時代より山岳信仰の対象として一般の人たちが訪れるようになり、久保田の周辺でも蔵波や姉崎などに同様の石碑や塚が見られます。
こうした石碑はいずれも見晴らしがよく利き集落にも近い高台、すなわち森林内にあることが多く里山の文化的な景観要素のひとつとなってきました。

自然や衣食住の面から注目される里山ですが、信仰や先祖の霊を祭る文化的な場でもあるのです。

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出羽三山の石碑は全部で5基。裏面には大正期から平成5年までに三山を訪れた地区の人たちの名前が刻まれています。
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「富士嶽神社」の石碑があるのは高さ2メートルほどの塚の上。
今では周囲に木が茂って見ることはできませんが、昔はここから富士山がよく見えていたはず。
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信仰の丘の下はこんな景色。
干潟の埋め立てが行われる以前は線路のすぐ向こう側は海で、隅田川の花火や東京タワー、白い帆を張った打瀬舟などがよく見えたことでしょう。
ちなみにここからもスカイツリーが見えるのではと期待していたのですが、コンビナートの真っ只中で無理でしたww
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by SATOYAMA-walker | 2010-10-27 21:21 | 文化遺産 | Comments(0)
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